前回のエントリの簡略版作りました。
ちなみに、前回のエントリ〈京大総長の「国際高等教育院」構想が、骨抜き過ぎて笑える件〉はこれ。
11/18追記:とてもよくまとまっていると評判の「京都大学新聞」の該当記事は必見→「緊急特集『教養教育再編』を考える」
2015年11月追記:前回のエントリ(↑)は、既に情報も多く出回っている今、役割を終えたと考えられるので削除しました。一応、まとめである今回のエントリは残しておきます。
長いので結局何が問題なのかわかりにくいと思うので、目線毎にまとめてみます。
国際高等教育院構想が成立したらどうなるか
<学生目線
・基礎教育について研究しない教授に教わることになる。
・単位取るのが厳しくなる可能性(これは、流れ的に元々そうなってきてるから構想とは無関係だけど)
・基礎教育も提供している人環と総人に、籍をおいている学生は、多分今後、人環でまともに研究できなくなる。研究落ち着いてやっている教授も少ないし(専任で所属する教授が30人程度。元は100くらいだったかな?)
・そもそも、この事態を周知されていない
・内容のメリットやデメリットどころか、そういう事態が進行していて、反対活動をしている教授や学生がいることを知らない人が大半(12日の反対演説やビラで知った人は多いかも?)
<教員目線
・学部の自治が事実上終わる
・総長の直属の部下になる(人環への所属は、人員として傭兵的な貸し出しという形に)→人事と諸々の口出し
・予備校的に授業をすることになる
・研究の余裕はなくなる(理系の実験はどうなるんだろ? 研究費とかどうすんの)
・今回の構想で、直接打撃を受けるのは、理学部と人環だけ
・反対の効果的な手段がない(他学部、他部局の公の場での協力は微妙。リコールも事実上無効化されている)
・学部の決定や意志を無視して断行されている(反対の議決を出している)
まぁ、こういうことですね多分。
他にももっとあるんでしょうけど。
これに関して、学部・大学院が消えることが問題というより、決定的なのは、研究の余裕を奪うこと、学問を予備校や専門学校的に捉えていることの2点でしょうか。
そこから色んな問題が波及しています。
場所が変わったとしても、たとえ学部・大学院がなくなったとしても、ちゃんと研究できて、ちゃんと教育を受けられて、それを自分で選ぶことができるなら何の問題もない……のになぁ(遠い目)
これが通れば、結局他学部の基礎論を担っている部分は、あと一歩踏み込まれるだけで崩されるんじゃないでしょうか。
総長理解は、東大コンプレックス、改革断行!、言ったら引かない(AERAとかで言っちゃってる)、グローバルな人間()で、だいたいおk。
背景(大学制度改革、それ以前の失策挽回云々)とか、反応、関連資料、ニュース記事は、前のエントリで見てください。
改革のメリットを考えると……
大学を就職のためのステップに考えていて、あんまり勉強をしないタイプの人が、ちゃんと授業に来て、試験勉強をするようになるんじゃないですかね。
多分これが通れば、見限った既存の教授の一部が辞めてどっか行くと思うので、京大の(研究する余裕が無い)ポストが空くかも?
多分、それくらいかなー
あと、「現代社会適応」可能性が上がって、グローバルな世界を「サバイブ」できる可能性が微レ存?w
書くのも、情報集めるのもあまり時間をかけていませんが、多分出回っているものは、一通りリンクしたかなーと思います。
別に教授の言ったことをそのままコピーするように発声したエピゴーネンじゃないので、そこはちゃんと書いておきますね。
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