仕事まとめ…というほどではないにしても、やったことのまとめを作ってないなぁと思いまして、レポートの息抜きに作ります。
○NETOKARUスタッフ
気が付けばなっていました。コラム書く頻度とクオリティの低さで、TLにMISUMIさんを見かける度に心の中で切腹しています。コラムは全部挙げると多いので一部だけ。
主なコラム
・漫画コラム
こがわみさき――『空声』の聴覚とディスタンス
高校生の頃、こういう文章書いていたなぁと。その再現みたいな漫画紹介。ふと気付いたのだけど、スカイリムで「声の力」が伝説の英雄の主要な能力として示されていた。ファンタジー世界における「声」は、『空声』のように、人びとの距離感や関係性の形象であるか、スカイリムのように、魔術的でマッチョなパワーの形象であるかの、二つの道がありそうですね。
・さよポニ論たち
さよならポニーテール『きみのことば』に寄せて[改稿版]
さよならポニーテールの想像力・前半――サンホラ・悪ノ娘/AKB・部活
さよならポニーテールの想像力・後半――世界観「シミュレーション」とストリートライブ的共犯関係
『きみのことば』レビューでNETOKARUデビューです。勢いで書いたものを、修正し、追加し……ってやったものなので、(しばらくしたら全面的に工事したけど)読みにくいですね。
後二者をアップロードした翌日とかに、クロネコが「さよならポニーテールの構造について」を語り始めて驚きました。けれど、この連載は、さよポニ論の裏付けにすらなったように思います。
・小説コラム
青柳碧人の『浜村渚の計算ノート』を計算しない
伊藤計劃『メタルギアソリッド』――空想対話的レビュー
江波光則『パニッシュメント』✕西尾維新『鬼物語』トランスレビュー
なんかこれは好評だった気が。ただ、これは色々「抑制」しながら書いたもので、続編の紹介/レビューを書いた時に、その「抑制」を解除したら、「なんだかなー(゜∀。)」って感じの出来上がりに。一番言いたいことは言ってない。青柳さんも、そろそろ中堅作家が射程に入るくらい冊数出てきましたね。
2つ目は、ブログにあるものを、読みやすく修正して掲載したもので、3つ目は宗教という項で接着して2作品を重ねあわせたもの。
・インタビュー他
ゲーム実況者えふやんスペシャルインタビュー
実はこんなのも。気軽なことを聞こうとしたけれど、いつの間にかお固い話に。マイクラで同人誌作る時、もう一度インタビューしたいなー。今度はカジュアルで、どうでもいい感じの。
【インタビュー告知等】白紙の本に言葉を記すように――歌人、馬場めぐみ
思い詰めの詩学――気鋭の女流歌人・馬場めぐみインタビュー
今年一番の仕事ではないかと。告知と共に書いたコラムは黒歴史かなーと思って読み返したけれど、過去の自分の考えていたことが、「そんな風にも考えられるのか」とハッとさせられた。なんか変な気分。
ちなみに、「白紙の本~」は、サムネイル画像がなくて困っていた時に、ニコニ・コモンズからそれっぽい画像を探して見つけたのが、何も書かれていない本であったことから、逆算して付けられたタイトル。
このインタビュー、短歌クラスタにやけに好評だった。
・その他
初音ミクの黒魔術的召喚について。第一回――ミクさんとデートしよう!
VocaloImagineという批評誌から、ねぎぽよしくんを引っ張ってきて書かせた(意味深)
タイトルは、5秒で私がつけた。反省してる
ボカロ批評誌『VocaloCritique』――VOCALOIDは批評できるか
タイトルは釣りですね(ぶっちゃけ)。ボカクリとねとかるを繋ぐコラム。ボカクリスタッフになった当時に書きました。
○VOCALO CRITIQUEスタッフ
気付いたらなってました。公式サイトはこちら。(とらのあなで委託販売しております)
多分、去年だけで7冊出ました。(vol.2~7とUTAU CRITIQUE)
ボカロクリティークの原稿穴埋め係こと、朝永ミルチが寄稿したのは、vol.3とvol.5です。
・vol.3
「ボーカロイド現象の行方」(論考)
「小説 マーメイド」(創作)
前者は、村上裕一さんの『ゴーストの条件』のボカロ論を下敷きに、色々書いたやつ。12000字くらい?
本文でも引用した、柴那典さんにも読んで頂いて本当に嬉しかったのを、今でも覚えている。
後者は、10日Pの「マーメイド」の二次創作。これをきっかけに、10日Pとmeisaさんとお話までできた。あんまり知らないかもしれないけど、原曲は実は、GUMIなんですよ。
オチに脱字がある……その悲しみを背負って生きています。
・vol.5
「60年後のボーカロイドを夢見て」
本当は二部構成で、後半は『情報処理』の学会誌がボカロ特集していたので、その紹介/レビュー。この学会誌について、詳しくは、初音ミクみくさんの該当記事とか見れば、どういうことかわかるかなーと思います。
前半について。こういう文体、嫌いじゃないんですよね、実は。本気か冗談かわからない書き方。やおきさんが「淡々とした口調」みたいに紹介してくれていた気がするのですが、実は嬉しかったり。
・ボカロクリティークが聴き専ラジオを乗っ取った(12月22日)
アルコールで声が枯れている上に、アルコールが抜けると眠たくて急に無口に。
ボカロクリティークの歴史を振り返る……と称して、みんなダベってるだけなラジオでした。Podcastだよん。
○寄稿やその他
・橙乃ままれアンソロジー
先日、委託分も含めて完売したそうです!(再版はリプライ等での要望によるとか)
魔王勇者―まおゆうもアニメ化され、アツいことになっている橙乃ままれさんですが、実は、このアンソロジー本、各種コミカライズ担当の漫画家さんが寄稿していたり、橙乃ままれさんのロングインタビューがあったりと、豪華、豪華の同人誌なのです。
「from the lasting song」という、まおゆうの小説を寄稿しました。
奏楽師弟という、あの物語の中で浮いているキャラクターがいるのですが、それについて考えたものです。私には、奏楽師弟という存在が、あの物語で、(少なくとも明確な形では)成功しているようには思えない。それでも、幾度も登場し、かなりの言葉が割かれ、彼女に苦悩させ、歌わせ、何事かを決意させている。
まおゆうという作品が、基本的に政治・経済・教育諸々の少しハードなもの(「政治」と「文学」の対比で言えば、「政治」)であるとすれば、奏楽師弟はほとんど唯一、ソフトなのもの(「文学」)を担う存在に思えたのです。(「政治」=ノンポリって言う時の「ポリ」ですね)
奏楽師弟が、「失敗」しているのなら、まおゆうは「失敗」している。あるいは、成否で語れない水準のものなのか? そういう諸々を考え、込めました。まおゆうが、「最終回」から始まる物語であるように、私のこの小説は、「最終回」から始まるまおゆうという物語の、その「最終回」(から更に少し離れた地点)から始まる物語です。
感想として、「名前の代わりに役割で呼ぶSSの作法を知らずに、まおゆうを読んでいた頃の疑問―〈役割を終えた後、彼らは名を変えるのか〉に、ひとつの回答例をくれた気がします」と言われて、悶えたのはいい思い出。
編集にmayさん他、獅子奮迅の活躍をされている中、「実家の事情」があって、死にそうな目をしていて何もできなかったのが心残り。宣伝も込めて長々書いてみた。
ちなみに、まおゆうは3日くらいぶっ通しで語れる。「正義は伝播せず~」というブロマガの論考があったけれど、殊まおゆうの記述に関しては、全く話にならない!何を読んでいるんだ!とか、色々フンスフンスして語ると思います。
・森田季節✕馬場めぐみ(✕ゆりいか✕朝永ミルチ)トークライブ
途中から飲み会のノリになってた。反省してない
森田季節の新年の新作、『ウタカイ』が出ることですし、機会があればそれをネタにまたできたらいいなぁ……なんて。いずれにしても、『ウタカイ』は、馬場めぐみと森田季節を明確に繋ぐラインだと思います。
ちなみに、百合姫連載の元になった原型がブログ、森田電鉄に。連載時から、大幅に改稿されたとのことで期待。「制度」「システム」の間で揺れる、若者、特に少女の切迫した感じ、ヒリヒリさせる感覚を、また味わえるだろうと思う。期待。
イラストは「えいひ」さん。一迅社もいいチョイスをするもんだなぁ。
・関西クラスタ(ラジオ)
宣伝込みで、紹介だけ。文化系トークラジオLifeでも認知され、ゲンロンエトセトラでもインタビューが掲載されて、拡大を続ける秘密結社「関西クラスタ」は、鷹の爪団みたいなものです。
ラジオは通常回に1回、他もちょろっと出たり出なかったり。
・アニメルカ『反=アニメ批評 2012autumn』
一応、関西クラスタ関連ですが、座談会に出てボカロの話してます。
菊地成孔さんとかもいる中で、あれだね! まぁいいやw
長さの都合でカットされたこととしては、このエントリの、まさに『ゴーストの条件』が触れられた後で言及されたナボコフの再読論なんかは、とても面白いので、最近河出文庫で文庫化再版された『ナボコフの文学講義』(上下)とか読んでみてくれたら嬉しいです。
・小説読書会の主催
平野啓一郎『ドーン』、直木賞をとった『利休にたずねよ』、伊藤計劃『メタルギアソリッド』なんぞを読んできました。次は、貴志祐介『新世界より』を読みます。2月16日予定です。
読書会そのものについては、例えば、このエントリを参照してみるとよいかも。
・京大短歌18号
どこかに書いていたり、書いていなかったり。
思えば、案外色々やってましたね。覚えている限りでは、これくらいしてました。なんか、想像以上に時間食ってなんか疲れた…
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