2013年4月23日火曜日

超文フリとか、「都市のイメージ、イメージの都市」電書版販売について

追記→以下の同人誌の電子書籍版「都市のイメージ イメージの都市」を、ameroadにて販売中です。こちらをクリック

都市という言葉はとても厄介なものですが、私たちが避けて通ることのできない「住む」こと、「暮らす」こと、「生活」することについて広く考えました。

誰かとそこに「住む」ということ。他のどこでもなく「そこ」に住むということ。「誰か」とその都市を歩くということ(他者、景観)。その場所を誰かと「訪れる」ということ(観光)。ある場所について、何らかのイメージを持って思い出すこと(スティグマ、架空/現実の都市、風評、イメージの都市)。その場所でお金を稼ぎ、使うこと(働く、お金、労働、消費、浪費)。
……そういうものについて沢山考えました。
概要については、↓の大阪文フリのエントリも合わせて御覧ください。

都市について、小説の世界、スポーツ、歴史学、観光、労働……色んな観点から光を当ててできあがった本です。都市計画や土木に親和性のあるターロと、哲学や社会学を延々とやっている朝永ミルチで製作しました。 それが「都市のイメージ、イメージの都市」です。

電子書籍版の目次
元々は、4月14日文学フリマin大阪限定で頒布したコピー誌でした。要望があったので電子書籍化し、今回委託販売させていただく運びとなりました。表紙絵や裏表紙、目次に至るまでかなりコンセプチュアルに作っていると思います。……多分(´・ω・`)
購入頂いた奇特な方に楽しんでいただけると幸いです。

また、既に紙のものをご購入頂いている方に関しましては、サイトのプロフィールに記載されているメールアドレスからご連絡頂くか、こそっとDMなどをしてくだされば、確認の上で電子書籍版(pdf形式)も差し上げます。

表紙については、文フリin大阪に関するブログ記事を見てくだされば、と思います。

つきましては、来たるニコニコ超会議の同人誌即売会において、「都市のイメージ、イメージの都市」の電子書籍版を、フミカレコーズのブースにて委託頒布させていただきます。
現地でお金を払っていただき、私たちの連絡先等や概要、電書受領までのプロセスを記載したプリントを引き換えに受け取っていただきます。
頒布価格は500円の予定です。ア-04筑波批評ア-03との合同ブース)です。
電書のプラットフォームなどで、一般に販売するかとかは決めていません。

右にも晒していますが、目次を略式で下にも書いておきます。


①架空(イメージ)の都市、現実(イメージ)の都市
・貴志祐介『新世界より』 p1~
 朝永ミルチ論考 「出口のない世界と、他者になれない他者」 p2~
 ターロ論考 「人間の都市観とバケネズミの都市観」p9~
 ターロ、朝永ミルチ:座談会「新世界よりを語り尽くす」 p12~
  まえがき、★0新世界からの贈与、遺産の前借り p12~
  ★1ヴェネツィアと神栖町 p13~
  ★2観光と都市、イメージと都市 p17~
  ★3都市のイメージ p21~
  ★4条法統制と、教育と料理 p23~
  ★5他者と未来とコンテンツ p26~
  ★6想像力が更新し、イメージする未来 p30~ 
新世界よりを/で様々なことを語っています。新世界よりというコンテンツの持つ、道具立ての有用性を感じました。 新世界よりを楽しめなかった人も、楽しめた人も、これで一層楽しめるはず。
『マルドゥック・スクランブルヴェロシティ』  p33~
 ターロ論考 p35~ 
骨太のコンテンツにケヴィン・リンチとかで挑んだ感じ。 当初は、神林長平の『ぼくらは都市を愛していた』も関連させようとしていた。代わりにブックガイドで触れている。
・小川一水『煙突の上にハイヒール』 p40~
 ミルチ論考 p41~ 
ガジェット的な観点。町をどのように眺め、歩くのかという観点。場所の記憶について(土地を捨てられない人間と「ねこ会議」について)。あり得ないコミュニケーションが成立したオープンカフェのお話。ばらばらな存在がばらばらのまま歩く――そういう風景が普通に「町」に存在するってどういうことだろうか。……みたいなことを考えていました。
②寄稿パート
 小林勝平 「サッカーと都市」論試論 p48~
 すたれびと 歴史学と都市―What is city?  p50~ 
「観るサッカー」と「するサッカー」。歴史学からみた都市。歴史的な都市の変遷。諸々は、読んでみてのお楽しみ! 
③旅行記
 ミルチ 「前文 観光と旅行記と、〈実況〉の魔法」 p53~
 N 東アジア紀行 上海→ヴェトナム→カンボジアp55~
 ルーキー シルクロード旅行記 p59~ 
前文では、観光地の郊外化、観光のまなざし、『孤独のグルメ』を観光的に読むなどのお話を。ひきこもりですら旅行に行きたくなるパートです。「本を持って、町に出よう」
カピバク、ターロ、朝永ミルチ:座談「労働と、労働と都市」
 一、労働の思想。新しい経済観・仕事観を巡って p66~
 二、夢と文化とコミュニケーションp72~
 三、新しい「消費」×新しい「働く」=新しい「?」  p73~ 
マルクスとアーレントの思想の弁証法的な関係の中で、「労働の思想」について研究していらっしゃる、京都アカデメイアカピバクさんをお招きして。社会に一度出て、院に戻って研究している方です。
⑤小論
 ターロ ケヴィン・リンチ都市のイメージについて p84~
 ミルチ 都市生活の「消費」と「浪費」をめぐる問い―國分功一郎と宇野常寛 p86~ 
⑥〈架空/現実〉=〈イメージ〉の都市論ブックガイド p91~ 
執筆者一覧 p94
巻末言他 p95


必要そうな情報があれば順次追加していきますー。個々のコンテンツについてもうちょっと深く紹介できる余裕がありそうなら、近い内に追記します!
現地には紙の見本誌を預けておくので、それを見ながら「こんなのかー」と確かめてくださいませー。座談のキーワードを適当に書きだしたものは、大阪の文フリ告知に書いてあります。

フミカも筑波批評も、坂上秋成さんとこのエヴァ本もほしい><
いきたかったなー、超会議。
みなさん、フミカ、筑波批評のみならず、ボカロクリティークもよろしくお願いします!(同ブースにて販売)

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